鉛バッテリーからリチウムバッテリーHOUNY B1940LT2Hへの交換比較 - Re.Engineering

鉛バッテリーからリチウムバッテリーHOUNY B1940LT2Hへの交換比較

今回は新品同士の性能比較ではありませんが、デモ車のNDロードスターで実際に使用していた鉛バッテリーを自動車始動用LiFePO4バッテリー「HOUNY B1940LT2H」へ交換した事例を紹介します。

交換前に装着していたのは、GS YUASA ECO.R Revolution ER-N-65/75B24Lです。約1年半使用したこのバッテリーから、Re.Engineering取扱製品のHOUNY B1940LT2Hへ交換しました。B1940LT2Hは、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)セルとBMSを採用し、さらに高出力モジュール(CCA 1000A)を搭載した自動車始動用バッテリーです。

軽量化効果

交換前後のバッテリーを、同じ家庭用体重計で確認しました。 NDロードスターの鉛バッテリー約12.9kgとHOUNY B1940LT2H約5.5kgの重量比較
  • 左・鉛バッテリー:約12.9kg
  • 右・HOUNY B1940LT2H:約5.5kg
  • 重量差:約7.4kg

いずれも、今回使用した実物を写真撮影時の状態で測った参考値です。

ひとつの部品を交換するだけで約7.4kg軽くできる点は、車両の軽さを大切にしたいロードスターオーナーにとって一番大きなメリットではないかと思います。

大がかりな車体加工や快適装備の取り外しをせず、日常使用に必要なバッテリーを置き換えることで軽量化できます。

始動テスト

交換前後で、始動時の電圧変化をバッテリーテスターに記録しました。

GS YUASA鉛バッテリーとHOUNY B1940LT2Hの始動時間・最低電圧比較
今回の車両で記録した始動時間と始動中の最低電圧。
今回の記録 GS YUASA HOUNY B1940LT2H
始動時間 1496ms 638ms
始動時の最低電圧 10.60V 11.55V

今回の車両では、リチウムバッテリー装着時の始動時間が短く、始動中の最低電圧も高く保たれました。

数値だけでなく、実際の始動の様子も約19秒の動画にまとめました。交換前の鉛バッテリーとHOUNY B1940LT2H装着後、それぞれの始動時の記録をご覧いただけます。

セルモーターが回る瞬間は、バッテリーに大きな負荷がかかります。そのため、無負荷時の電圧だけでなく、始動中にどこまで電圧を維持できるかも、始動用バッテリーを確認するうえで参考になります。

なお、テストは交換前後で30分以内に行ったものの、気温やエンジンの冷間・温間状態まで完全に統一した試験ではありません。この表は今回の車両で交換前後に記録した事例です。

静止状態のテスター表示も確認

車両電源OFF状態で、テスターの表示値を確認しました。

交換前後のバッテリーテスター静止状態表示の比較
交換前後に確認したバッテリーテスターの表示。
  • 鉛バッテリー:12.67V/5.45mΩ
  • リチウムバッテリー:13.28V/2.83mΩ

リチウムバッテリー装着時は、静止電圧が高く、テスター上の内部抵抗は低い値を示しました。

ただし、両測定ではテスターに入力した規格値が異なります。そのため、表示された始動電流値やSOHを単純な倍率や劣化率として比較していません。ここでは、同じ車両で交換前後に確認したテスター表示値をそのまま掲載しています。

実走行時の電圧変化確認

交換後の動作確認として、市街地走行中のエンジン回転数Engine RPMとControl module voltage(コントロールモジュール入力電圧)を記録しました。

鉛バッテリー装着時のログでは、走行中のコントロールモジュール入力電圧はおおむね約12.8〜13.9Vの範囲で推移します。アイドリングストップ時は約12.5Vまでに低下し、エンジンオフ後は約12.2V付近まで緩やかに低下しました。

リチウムバッテリーのHOUNY B1940LT2H装着時のログでは、走行中はおおむね約13.5〜14.6Vという高めの電圧推移でした。B1940LT2Hは高出力モジュール(CCA 1000A)を搭載したモデルで、アイドリングストップも対応可能です。アイドリングストップ時は約13.6Vまでに徐々に低下し、エンジン始動時でも13.3Vまでしか下がりません。エンジンオフ後は約13.3V付近へ緩やかに変化しました。

今回の市街地走行では、交換後も車両側で高めの電圧推移とアイドリングストップ対応能力を確認できました。

*各ログは走行条件や記録時間が異なるため、性能の優劣を断定するための比較ではありません。また、記録値は車両のコントロールモジュール入力電圧であり、バッテリー端子を直接測定した値ではありません。

B19サイズをNDロードスターへ装着する際の確認点

今回使用したB1940LT2HはB19サイズです。NDロードスター純正N55/B24サイズのバッテリートレイに装着する場合は隙間が生じるため、確実に固定できるよう、スペーサーの使用やバッテリートレイの加工がおすすめです。

約7.4kgの軽量化を、バッテリー交換という選択肢で

今回のNDロードスターでは、バッテリー交換によって約7.4kgの軽量化を確認しました。あわせて、リチウムバッテリー装着時には始動時間が短く、始動中の最低電圧が高く保たれた記録が得られました。

ロードスターの軽さを生かしたいと考えたとき、バッテリーは見直せる部品のひとつです。現在の使い方や車両の仕様に合うことを確認したうえで、交換候補としてご検討ください。

HOUNY B19サイズの商品ページを確認
NDロードスターへの適合を相談

購入前に、次の項目をご確認ください。

  • 車両の年式とグレード
  • アイドリングストップの有無
  • 現在装着しているバッテリーの型番とサイズ
  • 端子の位置
  • 車両側の充電制御

お問い合わせの際は、車種、年式、グレード、現在のバッテリー型番、アイドリングストップの有無をご記入ください。

リチウムバッテリーは、使用環境や車両側の充電制御との適合も重要です。高温・低温環境での使用、長期保管、充電器の選択については、商品ページの注意事項をご確認ください。

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